お知らせ

急性期病棟におけるリハビリテーション関連専門職研修会に参加しました!(大原)

8月10、11日に急性期病棟におけるリハビリテーション関連専門職研修会に参加しました。 当日は急性期リハビリテーション(以下、急性期リハ)をテーマに、総論から疾患別の話題まで多岐にわたる講義内容でした。 急性期リハでは、長く安静にしすぎることによる二次的合併症(廃用症候群など)の予防を目的として、積極的に立つ、あるいは歩行訓練がなされているとのことでした。積極的にこれら運動療法を行うことで急性期病棟の在院日数短縮や、早期自宅退院に繋げていくことが同病棟として重要との話でした。 また社会全体の少子高齢化に伴い、リハビリ医療には健康寿命の延伸にどう貢献するか?が求められており、それは急性期だけではなく、回復期、生活期、それぞれの立場で共通の課題であることを認識しました。実態として、急性期病棟ではリハビリテーション科医が少なく、立位訓練や歩行訓練に多くの時間・人員配置ができないことなど、すぐには解決できない課題もあります。急性期後の回復期を担う当院としては、こうした実情を理解したうえで、患者様一人ひとりに合わせて多様なリハビリ医療を展開できるよう取り組んで行きたいと考えました。 (理学療法士K) ■日本リハビリテーション医学教育推進機構ウェブサイト(こちら)

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【外部発表のご紹介】複数回の経頭蓋的磁気刺激治療において段階的に失語症状が改善した1例

よりよいリハビリテーションの提供を目指し、日々の現場だけでなく研究活動や、学会発表などに取り組んでいます。今回は8月に参加した「第1回日本スティミュレーションセラピー研究会」で発表した演題についてご紹介します。(抄録は記事最下部よりご覧いただけます)   複数回の経頭蓋的磁気刺激治療において段階的に失語症状が改善した1例 ―発話困難な状態から短文レベルでの発話獲得まで   伊藤実希(京都大原記念病院 理学療法士) 第1回日本スティミュレーションセラピー学会 2019年8月   経頭蓋的磁気刺激治療(以下、磁気刺激)と集中的言語聴覚療法を併用し、計4回の短期入院を経て発症から5年を経過しても、発話能力(言葉を音声として発すること)が段階的に改善を振り返り、効果と、他の要因について同治療前後の言語聴覚機能評価の結果、リハビリテーション記録や生活状況などについての情報を振り返りました。 対象患者はA氏(70代・男性)。A氏が最初に同治療を受けたのは、発症から2年経した時期。そこから発症5年目にかけて合計4回治療を受けています。内容推測困難な状態から2文節文レベルまで見られるようになりました。経過は以下の通りです。   ■発症2年後(磁気刺激1回目) 自ら話をしようとする姿が見られますが、聴き取りは困難なレベルでした。 ↓ ■発症3年後(磁気刺激2回目) 聴き取りが難しいことが多かったものの、時折単語レベルの発話がみられました。 ↓ ■発症4年後(磁気刺激3回目) 単語レベルが主でしたが、2 文節レベルで話をする姿が見られ始めました。 ↓ ■発症5年後(磁気刺激4回目) 2 ~ 3 文節レベルで話をする姿が見られ始めました。   【参考】文節と単語? ■私は/学生/です。→ 3文節 ■私/は/学生/です。→ 4単語   先行研究では、「長期間にわたり言語機能に回復を示す可能性は高いが、広範囲に病巣が広がる例では、40歳以上の高年齢発症になると、発症から2~3年程度の期間で、機能回復に制限が現れる可能性がある」(中川良尚・小嶋知幸(2012)『慢性期の失語症訓練』、高次脳機能研究32 巻2 号p. 257-268)と述べられています。今回の症例で改善が見られたのは、1回目の磁気刺激を発症から3年以内に実施できたことが、1つの要因になったと考えます。しかし、発症から4年以上経過しても段階的な向上が見られており、年齢も70歳代であるため、この改善は、磁気刺激の効果ではないかと考えます。 他の要因では、「日本語話者の慢性期失語症患者において短期集中的言語訓練の有効性」(草野みゆき・春原則子・渡辺基・百崎良・安保雅博『慢性期失語症患者に対する短期集中的リハビリテーションの効果』、高次脳機能研究32 巻4 号,p. 601-608)を述べています。磁気刺激を受ける前の言語訓練の少なさに伴う廃用により、言語機能が低下していた状態からの集中的言語療法を実施したことによる効果も大きい可能性があると考えました。 また、ご本人の意欲が高く、ご家族が協力的であり、毎日自主訓練を継続されました。このことが磁気刺激を受ける各回の間に大きな機能低下をさせることなく複数回治療の効果を促進したのではないかと考えました。 抄録はこちら

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ある日のデイルーム。訓練の合間を主体的に過ごす時間に。

ある日の病棟デイルーム。中心で棒体操を実演、指導されるのは伊藤高之さん(52)。交通事故による外傷性くも膜下出血により急性期病院での治療を経て、当院に入院。リハビリに励まれています。営業職への復職に向けた練習も兼ねて、主治医や担当理学療法士らのアドバイスを受けてまとめた資料を片手に、この日は座ったままできる体操や、棒体操などの要領を説明しながら実施してくださいました。 回復期リハビリテーション病棟で過ごす時間は、1日最大3時間の訓練だけでなく、それ以外の21時間も全てがリハビリテーションと捉えています。合間の時間でこのように意欲的に取り組まれるお姿にスタッフも勇気づけられました! ※記事内容は2019年8月21日時点のものです。

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身近な物もリハビリ道具に。作業療法のひと工夫を、竹内健二 技師長がご紹介!

京都大原記念病院が担う リハビリテーション は、大きく理学療法(PT)、作業療法(OT)、言語聴覚療法(ST)の3つに分類されます。近年の医学の発展により確立された様々な治療法も、これらの療法と組み合わせて実施しています。 そのなかの一つ作業療法に今日はフィーチャーします。『 作業療法 』とは、一言で言えば、日常生活にある動作を訓練として実施して生活力を取り戻すことを目指す訓練です。主には上肢(肩口から先の手)の動きがメインとなってきます。この訓練は特別な機械を使って実施することもあれば、実はとても誰の身の回りにでも存在するある物を使って訓練することもあります。今日はそんな一面を京都大原記念病院グループ 作業療法士 竹内健二 技師長がご紹介します! そのある物とは『どんぐり』です。そう、あのとなりのトトロで傘を貸した御礼にサツキとメイちゃんがプレゼントされていたどんぐりです。(植える訳ではありません。) 目の前にどんぐりがたくさん入った箱があります。好きなものを一つ選んでテーブルに立ててみましょう。そう声をかけられたらどうするでしょうか? まずは立ちやすそうなどんぐりはどれかな?と探し、一つ決めたら指先でつまんでテーブルに立てますね。この時、ほんの少しだけ角度を変えてみたり、ほんの少し向きを変えてみたり、バランスが取れる重心の位置を探したり、、、無意識に実にデリケートな動作が複雑に行われています。とても細かな指先の動作です。 ごはんを食べる時のお箸使いや、ペットボトルのふたを開けたり、生活で手を使うということは指先のさまざまな細かい動きが連なって成立しています。これはそのための指先の細かな動きを取り戻すための訓練です。このような細かな動作ができるかどうかを『 巧緻性(こうちせい) 』と言います。   次はすこしやり方を変えてみます。どんぐりをつかむことに限らず「手を使う」時、改めて意識してみると手が丸くなっているのは想像がつくでしょうか?(写真①)しかし、これが脳卒中等の中枢神経に影響を及ぼす疾患などを発症すると突っ張るように平たく(写真②)なってしまうことがあります。 [caption id="attachment_806" align="alignnone" width="400"] 写真① ※イメージです。[/caption] [caption id="attachment_812" align="alignnone" width="400"] 写真② ※イメージです。[/caption] 手が平たくつっぱると指先を使った動作は非常に難しくなります(写真③)。こうした状態の時、手をほぐしたりしてから指先の細かな動きを訓練しつつ、手が使いやすい丸い形となるように一連の訓練をどんぐりを使って取り組むこともあります。 [caption id="attachment_801" align="alignnone" width="400"] 写真③ 消しゴムも指先を使います[/caption]   どんぐりをテーブルに拡げました。ここからはシンプル。指先(人差し指と親指など)でつかんで(写真④)手のひらへ送る(写真⑤)。 手のひらのどんぐりはしっかりと持ちながら、また新たなものを掴んで手のひらへ送ります。これを繰り返し『もうこれ以上持てない』というところまでがんばります。(あふれてポロっと落ちるくらいに)(写真⑥)。 [caption id="attachment_803" align="alignnone" width="400"] 写真④[/caption] [caption id="attachment_804" align="alignnone" width="400"] 写真⑤[/caption]   [caption id="attachment_813" align="alignnone" width="400"] 写真⑥[/caption] その時、自然と手が丸い形になっていると思います。この状態でギュッギュッと握って1セット完了です。   この一連の動きを分解してみますと、 ① 指先でどんぐりをつまみ、つまんだどんぐりを手のひらへ送る ② 手のひらのどんぐりは握りながら(小指や薬指などを使って) ③ どんぐりをつまんで手のひらへ送る ④ 手のひらがいっぱいになったら、丸い形になっていることを意識しながら握る このように分解できます。それぞれに指先の細かな動きが必要になったり、また一定の握力が必要になったり、手の形を適切に形作ったりといろんな訓練要素が存在します。   こんな風に身近にあるどんぐりも時には立派なリハビリテーション訓練用具になったりします。それが作業療法のおもしろいところです。 生活動作というだけあり、患者様の生活スタイルが違えば取り組むべき課題も訓練も人それぞれ大きく変わるため、どんぐりだけでなく、様々な道具を使って取り組むことも多く、アクティビティ要素を持つ訓練プログラムになることもしばしば。当院では、農園で野菜を収穫してもらい、それを調理する訓練などもあります。 さまざまなプログラムを展開するのはそれぞれの生活スタイルに合わせて訓練をするという側面だけでなく、患者さんの意欲を引き出したいという狙いもあります。これからもただ目的を強調してつらい訓練にするのでも、ただ楽しく目的が分かりづらい訓練でもなく、楽しく意欲的に目的を持って取り組んでいただけるようお一人お一人に合わせたリハビリテーションを提供していきたいと考えています。 ※ 訓練に用いるどんぐりは、全て熱殺菌してから使用しています。   |監修| 京都大原記念病院グループリハビリテーション部 作業療法士 技師長 竹内健二

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第1回日本スティミュレーションセラピー学会学術大会in福島に参加しました!

同学会は2010年8月に安保 雅博 主任教授(東京慈恵会医科大学 リハビリテーション医学教室)を代表世話人として活動を開始されたスティミュレーション研究会が前身となっています。 経頭蓋磁気刺激やボトックスを用いた脳卒中治療のプログラムが体系化されてから約10年が経過。その間、多くの成果や研究実績が培われてきたことをふまえ、2019年に研究会は新たに「日本スティミュレーションセラピー学会」へと発展するに至りました。 京都大原記念病院グループは関西で最も早く同治療法を取り入れ、研究会時代の学術集会事務局(2016年第7回Stimulation Therapy研究会in京都)を担当するなど長きに渡り関係を持ってまいりましたが、また新鮮な思いで、今回の学会を迎えております。   8月3日、4日の2日間開催された学会設立後、初となる学術集会では京都大原記念病院グループとして3演題を報告するなどし、良き情報交流の機会となりました。   ■発表演題① SHAP の健常成人データの集積  鬼塚 沙織(御所南リハビリテーションクリニック 作業療法士) 抄録はこちら   ■発表演題② ボツリヌス療法での長期的なフォローを行い、片ロフストランド杖歩行自立に至った症例 花岡 涼平( 京都大原記念病院 リハビリテーション部 理学療法士) 抄録はこちら   ■発表演題③ 複数回の経頭蓋的磁気刺激治療において段階的に失語症状が改善した1 例 −発話困難な状態から短文レベルでの発話獲得まで− 伊藤 実希(京都大原記念病院 リハビリテーション部 言語聴覚士) 抄録はこちら 尚、当院は同学会が定める経頭蓋磁気刺激治療(通称:NEURO®)を実施する認定施設として2012年に認定を受けております。その証として、本学会にて全国12医療機関のみに交付された認定証を受理いたしました。本学会での経験や得た知識は早速スタッフ間でも共有し日々の臨床に積極的に活かしてまいります。

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リハの目標と成果報告_府立医大病院で症例報告会

京都大原記念病院グループと京都府立医科大学附属病院との症例報告会が7月24日、京都市上京区の同大学病院で開かれ、同グループのセラピストが2例について報告した。 会は急性期の治療を担う同大学病院と、その後の回復期の治療とリハビリテーションを執り行う同グループが、共通する患者の症例について相互理解し信頼関係を深める狙いで毎年開催している。   一例目は「心原性脳梗塞を繰り返した症例~自宅退院に向け移乗動作・食事獲得を目指して」と題して、京都大原記念病院の坂本拓矢作業療法士が報告した。患者は70代男性で、2010年ごろに最初の脳梗塞を発症で、昨年末にも外出中に発症し同大学病院を経て2月に大原に転院した。 左手足のまひや失語、嚥下障害などがあり、病院では▽トイレ動作や移乗が軽介助でできる▽基本的欲求の表出ができる▽お楽しみ程度の食事ができる―を目標にリハビリを実施。トイレ動作はおおむね一人介助でできるようになったという。   2例目は同グループ施設の一つ・御所南リハビリテーションクリニックの小野星弥理学療法士が「続・当院におけるパーキンソン病に対するリハビリテーション」と題して報告した。 患者は発症して7年目の60代男性。同大学病院で治療後発症4年目に同クリニックに通うようになり、さらに大原で2回にわたり、声を出して大きく体を動かすことで運動機能回復を図るLSVT®BIGを実施した。 病気に伴う振戦や動作緩慢は一定程度進行しているものの、LSVTの実施などでバランスが向上して歩行が可能になり、ADLを維持しているという。

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【地産地消の取り組み】 同志社女子大学より、調査研究の一環でご来院

当グループの地産地消の取り組みについてご興味をお持ちくださった同志社女子大学 齋藤 朱未 先生(生活科学部 人間生活学科 環境計画学研究室)が来院されました。 「医福食農」をテーマに掲げたセミナー等が開催されるなど関心は高まりつつも、実態調査・報告が少ないという病院給食における地場農産物の使用。実態を紐解き、その可能性や更なる展開について検討・考察することで、農村計画、農村工学という側面でも役立てることができるのではないかと調査の一環で来院されました。当日は、井上亜砂子 管理栄養士が取り組み状況をご紹介しました。 元は昨年度、齊藤先生が指導された学生が卒業論文制作の過程で来院されたことがきっかけのご縁。お互いにとって可能性を拡げていく機会となりますように。

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【京都新聞掲載】 回復期リハビリテーション病棟の現状と課題について三橋尚志副院長がインタビューにお答えしました。

2019年5月に回復期リハビリテーション病棟教会 会長に就任した三橋尚志医師(京都大原記念病院 副院長)が、回復期リハビリテーション病棟の現状と課題をテーマとしたインタビューにお答えしました。7月21日(日)京都新聞朝刊に、その記事が掲載されました。記事はこちらからご覧ください。(画像をクリックすると大きなサイズ(PDF)でご覧いただけます。

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雑誌「リハビリナース」に掲載されました!

本日(7/10)発行の雑誌 「リハビリナース」”編集部がおじゃまします”のコーナーで京都大原記念病院の記事が掲載されました! 井川玲子看護介護部長が「人材育成」と、子育てなどを踏まえた「働き続けられる環境づくり」についてコメントさせていただいたほか、農業をリハビリテーションに取り入れたグリーン・ファーム・リハビリテーション®もご紹介いただいています。ご興味ございましたら、ぜひご覧ください。 ◎リハビリナース(メディカ出版)ウェブサイトはこちら

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【2019年7月1日追記】(公財)日本医療機能評価機構が実施する病院機能評価で認定されました(2019年4月5日付)

【2019年5月30日公開】 【2019年7月1日追記】   京都大原記念病院は2018年12月に(公財)日本医療機能評価機構が実施する病院機能評価を受審し、この度、機能種別 本体審査:【リハビリテーション病院】、付加機能審査【回復期リハビリテーション】として認定されました。(2019年4月5日付) 病院機能評価とは、同機構が日本の病院を対象に、組織全体の運営管理および提供される医療について、同機構の調査専門員(サーベイヤー)が第三者の立場で中立的、科学的・専門的な見地から評価する仕組みであり、組織全体の運営管理および提供される医療について評価を行い、病院の位置付けや問題点を明らかにします。このことにより、病院のさらなる改善活動を推進し、病院体制の一層の充実や医療の質の向上に寄与されます。 審査内容は基本的な活動(機能)が適切に実施されているかを審査する「本体審査」と、専門領域で高度・専門機能について評価を受ける「付加機能審査」で構成され、当院は両審査を受審し認定いただきました。 全国の認定病院のうち、当院が認定された機能種別【リハビリテーション病院】は139病院、付加機能【回復期リハビリテーション】においては64病院となっています。 当院の取り組みが一定水準以上として認められたことを励みに、これからも継続して病院運営の継続的改善に努めて参ります。   京都大原記念病院 院長 垣田清人   【2019年7月1日追記】 審査結果報告書が(公財)日本医療機能評価機構ウェブサイト内に公開されました。ご興味がございましたら、こちらからご覧ください。 ■機能種別【リハビリテーション病院】審査結果報告書はこちら ■付加機能【回復期リハビリテーション】審査結果報告書はこちら   [caption id="attachment_679" align="alignnone" width="400"] (右から)垣田清人院長、三橋尚志副院長[/caption]  

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