LSVT®
LSVT®LOUD&BIG(Lee Silverman Voice Treatment)とは?
アメリカで考案された、特にパーキンソン病患者さんの「言語障害」や「運動障害」に効果が期待されるリハビリ訓練法です。所定の試験を通過したリハビリスタッフ(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)のみが、施行を認められます。京都大原記念病院グループでは8名(平成27年1月31日現在)が正規の認定を受けています。
LSVT®LOUD 〜声を大きくする訓練〜
パーキンソン病の言語障害
【リハビリテーションの内容】
パーキンソン病の方は、気づかぬうちに小さな声になりがちです。LSVT®LOUDは発話明瞭度の改善を目的に、意識的に大きな声を出すトレーニングです。
声を大きく出す習慣は身に着けることで、日常会話の改善を目指します。
【ホームエクササイズ】
セルフトレーニングや自己管理の習得を促します。
パーキンソン病の運動障害
【リハビリテーションの内容】
パーキンソン病の方は、自分が思う以上に体の動きが小さくなりがちです。
LSVT®BIGは、体を大きく動かすことを意識するトレーニングです。
集中して大きな動きを繰り返し、正常に近い動きの獲得を目指します。
【ホームエクササイズ】
セルフトレーニングや自己管理の習得を促します。
リハビリ訓練スケジュール
LSVT®LOUDで目指す到達目標
- STEP1
- 自分の声の大きさを自覚できる。
- STEP2
- 他者の声掛けで大きな声で話せる。
- STEP3
- 訓練場面において自発的に大きな声で話せる。
- STEP4
- 生活場面において自発的に大きな声で話せる。
LSVT®BIGで目指す到達目標
- STEP1
- 自分の動きの大きさを自覚できる。
- STEP2
- 他者の声掛けにより大きな動きができる。
- STEP3
- 訓練場面で自発的に大きな動きができる。
- STEP4
- 生活場面にて自発的に大きな動作ができる。
共通して目指す到達目標
- STEP1
- 自主訓練をセラピストの指示の下で行える。
- STEP2
- 自主訓練をセラピストの少しの介入で行える。
- STEP3
- 自主訓練をセラピストの確認で行える。
- STEP4
- 自主訓練を一人で行える。
注意事項
LSVT® LOUD&BIGをお受けいただくために下記適応基準に合うかどうか確認させて頂きます
- 症状が安定していること(服薬コントロール)
- リハビリや自主トレが意欲的に行える
- 声掛けのもと、動作の大きさに変化が生じること
- 短期集中リハビリテーションプログラムにより改善が見込める
- 週4回×4週間 計16回の通院が可能であること(※通院の方のみ)
(初期・最終評価を含め計18回)これら5つの基準に合う場合にお受け頂けます。詳しくは一度お問い合わせください。