お知らせ

【メディア掲載】最新治療データで探す名医のいる病院2021に掲載されました!

「最新治療データで探す名医のいる病院2021(医療新聞社 発行)」での回復期リハビリテーション解説記事に、三橋尚志 医師(当院 副院長/回復期リハビリテーション病棟協会 会長)が取材協力いたしました。お読みになる方の情報収集にお役に立てましたら幸いです。雑誌をお手に取る機会がございましたら、ぜひご覧ください。

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第4回!元気な体をつくりましょう!「運動で大切なのは継続性 」

京都大原記念病院 副院長 三橋尚志 医師が「元気な体をつくりましょう!」と題して「元気な身体を作りましょう」と題して、「ロコトレ(ロコモーショントレーニング)」「サルコペニア体操」「フレイル予防」について解説します。内容は11月3日(火・祝)にオンラインで開催された2020丸竹夷オンライン祭りで講演したものです。採録記事として全4回の掲載を予定しています。本記事は第4回となります。(第3回目はこちら)   運動で大切なのは「継続性」 「わかりやすい」「効果が目に見えて分かる」「楽しむ」ことが大切   これまでの連載内容をまとめたいと思います。ポイントは大きく5つです。 しっかり食べられるよう、口の中をケアする。(場合によってはかかりつけの歯科受診を!) 筋肉を保つため肉・魚・卵等の動物性の食品も食べる 有酸素運動と筋トレを無理のない範囲で行う ボランティア・サークルなど社会活動に参加する 骨粗鬆症の食事療法も重要 合わせて、最後に運動について大切なポイントをお伝えします。一番大切なのは「継続性」です。言われた時だけ取り組むのでは意味がありません。しっかりと継続していくことが大切であり、そのためには3つのポイントがあると思います。   1つ目は何より「わかりやすい」こと。いろいろ言われても「さっき何を言われたかわからない・・・」では続けることはできません。2つ目に「効果が目に見えてわかる」こと。サルコペニアについて触れた時、歩く能力の衰えを一番感じた場面で横断歩道を青信号で渡り切れなくなったという例を挙げました。例えばこうした状態にあった方が、運動をつづけた結果、余裕をもって渡り切れるようになった。そのように目に見えて結果が分かることも大事です。最後は「楽しい」ことです。2019年に踊りを通じて健康づくりを目指す行事に参加しました。その時、とても楽しく自分でも不思議なくらいにニコニコしながら、気がつけば最後まで踊っていました。やはり楽しみが運動を継続するうえで重要な要素になっていると思います。 皆さんにも、ぜひ楽しみながら、なおかつ自分でその結果を再認識して、安全に運動をつづけていただければと思います。一人でやるのではなく、みんなでやるのも大切かもしれません。そうすれば健康な毎日をより長く過ごしていただけるのではないかと思います。   サルコペニア体操 自宅でできる簡単な6種類の体操 ここからは主に「体幹」「下肢筋力」を強化するための6つの体操をご紹介します。   1.上体起こし  目標:10秒10回 体幹のトレーニング「上体起こし」です。仰向きに寝て両膝を立て、頭を上げておへそを覗き込む。頭を上げたまま10秒間数え、ゆっくり元に戻します。10回を目指しましょう。10秒に至らなくても「ひとーつ、ふたーつ」とゆっくり5つくらい数えるくらいでもよいと思います。無理のないように取り組んでください。 https://youtu.be/ApklWix-Mpo 2.骨盤運動(ドローイン)  目標:10秒15回 体幹のトレーニング「運動(ドローイン)」です。仰向きに寝て両膝を立て、お腹に手を当て、息を吐きながらお腹をへこませます。お尻を床に押し付けて10秒間数え、力を抜きます。15回 https://youtu.be/7m8LaWI3ZZo 3.お尻上げ  目標:10秒15回 体幹のトレーニング「お尻上げ」です。仰向きに寝て両膝を立て、お尻を床から少し浮かして10秒数えて戻します。腰を反らしすぎないように注意しましょう。2、3回から、無理のないように取り組んでください。 https://youtu.be/-jZVdhzBJgE 4.腿上げ 目標:5秒10回 椅子に座り、右足の大腿の裏を膝から離すように盛り上げ、もち上げたまま膝を伸ばして5秒数えましょう。太ももからグッ!と上げることがポイントです。 https://youtu.be/3ypNKpYqNxw 5.足上げ(側臥位) 目標:5秒15回 横向きに寝て上にある足を5秒数えながら膝を伸ばしたまま上に上げます。戻すときも5秒数えながら下ろしましょう。 https://youtu.be/ixr9eUZfrRU 6.足上げ(うつ伏せ) 目標:5秒10回 うつ伏せに寝て右足の膝を伸ばしたまま上に動かします。お尻から動かすように意識しましょう。上に足を上げて5秒停止。上げては休憩して、上げては休憩して。自身でクールを設定して取り組みましょう。 https://youtu.be/w2X2JSdYt80     ■解説 三橋尚志 Takashi Mitsuhashi ■役職等 京都大原記念病院 副院長 京都大原記念病院グループ 医療連携室 室長 一般社団法人 回復期リハビリテーション病棟協会 会長 ■資格等 日本リハビリテーション医学会指導医 日本整形外科学会指導医

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第3回!元気な体をつくりましょう!「負のスパイラルを断ち切る編」

京都大原記念病院 副院長 三橋尚志 医師が「元気な体をつくりましょう!」と題して「元気な身体を作りましょう」と題して、「ロコトレ(ロコモーショントレーニング)」「サルコペニア体操」「フレイル予防」について解説します。内容は11月3日(火・祝)にオンラインで開催された2020丸竹夷オンライン祭りで講演したものです。採録記事として全4回の掲載を予定しています。本記事は第3回となります。(第2回目はこちら)   負のスパイラルを断ち切る フレイルで一番怖いのは「身体的フレイル(ロコモ、サルコペニアを含む)」「社会的フレイル」「精神的フレイル」の「負のスパイラル」です。体力が落ちて外出がおっくうになり(外出減少)、閉じこもる。そこに加わる家庭環境(老々介護や独居、貧困など)、結果としてうつや認知症の進行など精神的フレイルとなり、また体力が落ちるという負のスパイラルは断ち切らなければいけません。 加齢や、慢性的な疾患により体重が低下すると、基礎代謝量が低下します。するとエネルギー消費量も低下し、摂食・嚥下障害につながり、低栄養状態に。また体重の減少へと負のスパイラルが循環してしまいます。これを断ち切る鍵は「食事」と「運動」です。ここからは「運動」について考えてみたいと思います。   運動の種類と3つのポイント まずは「運動」です。運動は大きく「有酸素運動」と「無酸素運動」の2つに分けることができます。散歩、ジョギング、サイクリング、水泳など心肺機能の向上、体脂肪の減少、糖尿病や高脂血症などの代謝疾患を改善するのに適しているのが「有酸素運動」です。これに対して、筋力トレーニング、ストレッチ運動など、筋力アップや、またリウマチなどの変形性関節症などで低下した筋力や関節可動域の維持、改善に適しているのが「無酸素運動」です。 基本的には競技レベルの訓練ではありませんので、強ければ良いというものではありません。一般的には最大運動能力の半分位の強さと量、もしくは「運動中の1分間の最大脈拍数=138-(年齢2)以下」になっていれば安全に行えると言われています。例えば50歳の方なら、最大脈拍数113(=138-(502))以下に収まる範囲が適切と言えるでしょう。 加えて、運動のポイントには次の3つの視点があります。 1.等張性運動か等尺性運動のどちらをするか 2.荷重関節か非荷重関節か  3.運動の量・程度・回数   視点① 等張性運動か等尺性運動か 合わない運動は逆効果 等張性運動(Isotonic)とは、筋肉が収縮することで関節を動かす運動を意味します。体を動かそうとして肩を上げたり、肘を動かしたりする。この時、肩や肘の筋肉が収縮して関節が可動しています。このように一定の抵抗に対して、筋肉が長さを変えて(伸びる・縮む)関節が動く運動を「等張性運動」と言います。 等尺性運動(isometric)とは関節を動かさない(静的な)運動を指します。例えば、トレーニング用の強いゴムを引っ張ります。それ以上伸びないというところで止めた時、筋肉も関節も動いていません。しかし、実際はゴムが縮もうとする抵抗に耐えているので、筋肉にはものすごく力が入っています。このような運動を「等尺性運動」と言います。壁に手を当ててグッと力を入れて押すことも同様の運動になります。 例えばリウマチなどで、関節の変形が起こってしまった方が「等張性運動」をすると運動にはなりますが、かえって変形を進めてしまう場合もあります。こうした場合には「等尺性運動」のほうが安全です。ただし、等尺性運動では「いきみ(息を止めてしまう)」に注意が必要です。息を止めてぐっと力を入れすぎてしまうと、急に血圧が上がったり、心臓にも負担がかかってしまうのでその点は気を付けて取り組みましょう。   視点② 荷重関節か非荷重関節か 状態に合わせた負荷量を心掛ける 手首や肩や肘なのか、膝、足、股関節なのかの違いです。運動による負荷で悪影響が出る場合があります。よく膝が悪い人に「筋肉を鍛えましょう」と言うと「歩けばいいですか?」とおっしゃいます。否定することではありませんが、歩くと当然ながら体重がかかり、膝、足、股関節の変形も進んでしまう可能性があるので工夫が必要です。 まず「インターバル(休憩)」です。例えば30分間 歩き続けるのではなく、5分ごとなどこまめな休憩を挟みましょう。それ以外には「履物の選び方」と「歩く環境」です。 平地はいいものの、特に下りの坂道や階段は負荷が大きくなります。また最近の道はコンクリートなので負荷も大きくなってしまいます。お勧めの環境は「プール」です。浮力により関節に負荷がかかりません。かつ水の抵抗もあるので筋肉運動にも良い。プールで歩くのは安全で非常に良い運動と言えます。   視点③ 運動の量・程度・回数 基本は「少量頻回」 運動の原則は「少量頻回」です。少ない量をたくさんに分けて実施する。先ほどもありましたが、たくさん歩くなら途中で何回も休憩をしてもらいます。適度な量もよく聞かれますがポイントは「翌日まで痛みや疲労が残らない」程度です。当然ながら頑張ると疲れますし、関節の普段動かないところを使えば痛みや腫れもでます。ただ、その日のうちにおさまる程度は適切です。ところが翌日まで痛みが残る、疲労が蓄積するのは量が多いと思っていいと思います。私が勧めているのは、テレビを見ていてコマーシャルが始まったら、首を回すとか肩を回すとか、手をグーパーするなどの運動をするというような方法です。   第4回 運動で大切なのは継続性 編はこちら   ■解説 三橋尚志 Takashi Mitsuhashi ■役職等 京都大原記念病院 副院長 京都大原記念病院グループ 医療連携室 室長 一般社団法人 回復期リハビリテーション病棟協会 会長 ■資格等 日本リハビリテーション医学会指導医 日本整形外科学会指導医

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第2回!元気な体をつくりましょう!「サルコペニア・フレイル編」

京都大原記念病院 副院長 三橋尚志 医師が「元気な体をつくりましょう!」と題して「元気な身体を作りましょう」と題して、「ロコトレ(ロコモーショントレーニング)」「サルコペニア体操」「フレイル予防」について解説します。内容は11月3日(火・祝)にオンラインで開催された2020丸竹夷オンライン祭りで講演したものです。採録記事として全4回の掲載を予定しています。本記事は第2回となります。(第1回目はこちら)   サルコペニア サルコペニアを一言で言えば、筋肉が落ちることを意味します。語源はギリシャ語で筋肉を表す「sarco(サルコ)」と、喪失を表す「penia(ペニア)」を合わせた造語です。加齢や疾患により筋肉量が減少することで、握力や、下肢、体幹など全身の「筋力低下」が起こります。また、歩くスピードが遅くなる、杖や手すりが必要になるなど、「身体機能の低下が起こること」を指します。 「昔は青信号のうちに余裕を持って渡りきれたのに、最近難しいな。」と、歩く能力の低下を感じる声も耳にします。これは歩幅が小さくなったり、歩くスピードが遅くなっていることの現れで、筋肉が落ちるとこのようなことが起こります。   予防には「食事」と「栄養」が大切 サルコペニアの診断基準には「(1)低筋肉量」「(2)低筋力」「(3)低身体機能」の3つの基準があり、(1)に当てはまり、かつ(2)(3)のいずれかに当てはまる場合は「サルコペニア」と診断されます。 筋肉量が減少するとこのように(画像)なります。このように筋肉が委縮するのは、運動の問題もありますが「栄養」、特に「たんぱく質」摂取の問題も非常に大きな原因となります。女性の場合は、思春期からどうしても必要量よりも少ない食事量を摂りがちになってしまう傾向があります。サルコペニアに陥らないためには「適度な運動」と「バランスのとれた食事」「生活習慣の見直し」「積極的な社会活動への参加」「慢性疾患の管理」を行い心身の健康を維持することが大切です。運動は下肢、および体幹を鍛える運動が重要です。   バランスの取れた「食事」と食べるための「口腔ケア」 筋肉をつくる主な栄養素のたんぱく質は、肉や魚、卵、乳製品、大豆製品に多く含まれています。たんぱく質はアミノ酸から構成されており、食事からしか摂ることのできないアミノ酸(必須アミノ酸)もあります。必須アミノ酸は色々な食材から組み合わせて摂取することが大切です。たんぱく質だけではなく、筋肉を動かすエネルギー源となる炭水化物(米・パン・麺類)や脂質(油、バター等)とたんぱく質の働きを助けるビタミンB6(マグロの赤身、カツオ、赤ピーマン、キウイ、バナナ)も合わせて摂るようにしましょう。 運動の低下と栄養の低下がメインの要因になっているが、隠されたところで「口腔ケア」の問題があります。歯周病・歯の残存数の減少・噛み合わせの悪さなどによる「咀しゃく機能※の低下」や、舌の動き・飲み込み機能の低下による「嚥下機能※の低下」などが関わっていることがあります。食べ物をたべよう!運動しよう!といってもなかなか気づかない分野なので、かかりつけの歯科医、あるいは歯科衛生士さんにみてもらうことも大切と思います。 ※1:食物を細かくなるまでよくかむ機能 ※2:咀しゃくした食事を飲みこみやすい大きさに取りまとめ喉の奥へ飲みこみ、食道から胃へ送り込む機能   フレイル フレイルとは、一言で言えば、加齢に伴い心身の活力が落ちた状態を意味します。2014年に日本老年医学会(以下、老年医学会)によって「加齢に伴う様々な機能変化や予備能力低下によって健康障害に対する脆弱性が増加した状態と理解される」定義されました。 「Frailty(フレイルティ)」に対する日本語表現で、直訳すると「虚弱」「老衰」「脆弱」などとなります。言葉としてはネガティブな印象ですが、正しく介入する(周りのサポートを受ける)ことで戻るとされています。その点を強調する意味で老年医学会では「フレイル」という表現を提唱されました。 フレイルにはサルコペニアやロコモで中心となった身体的要素(身体的フレイル)だけでなく、孤独や閉じこもり(社会的フレイル)、人と話さないためにうつや認知症になる(精神的フレイル)の3つの要素が関わりあっています。   診断の基準はこれら5つ。一度、ご自身でも確認をしてみてください。 1.意図しない体重減少:年間4.5kg又は5%以上の体重減少 2.主観的活力低下:疲れやすいと週に3−4日以上感じる 3.握力の低下:利き手男性26kg未満、女性18kg未満 4.歩行速度の減退:5mの歩行で1m/秒 5.活動度の低下:運動・体操はしていない   フレイルの原因には以下のようなものがあげられます。ロコモやサルコペニアと違うのは「収入・教育歴・家族構成など」といった項目があげられる点と言えます。 1.加齢に伴う活動量の低下と社会交流機会の減少 2.身体機能の低下(歩行スピードの低下) 3.筋力の低下 4.認知機能の低下 5易疲労性や活力の低下 6.慢性疾患(呼吸器・循環器疾患、抑うつ症状、貧血)に罹患 7.体重減少 8.低栄養 9.収入・教育歴・家族構成など   身体的フレイルの診断で最も簡単なものに「指輪っかテスト」というものがあります。人差し指と親指で輪っかを作り、ふくらはぎの一番太い部分にはめてみてください。 掴めない場合は十分に筋力があり、フレイルの可能性は低いと言えます。しかし、掴めて隙間ができてしまう場合はフレイルの可能性が出てきます。これは老年医学会で提唱されている誰でもできる簡単なテストになっていますのでお試しください。   第3回 負のスパイラルを断ち切る編はこちら   ■解説 三橋尚志 Takashi Mitsuhashi ■役職等 京都大原記念病院 副院長 京都大原記念病院グループ 医療連携室 室長 一般社団法人 回復期リハビリテーション病棟協会 会長 ■資格等 日本リハビリテーション医学会指導医 日本整形外科学会指導医  

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第1回!元気な体をつくりましょう!「ロコモティブシンドローム編」

京都大原記念病院 副院長 三橋尚志 医師が「元気な体をつくりましょう!」と題して「元気な身体を作りましょう」と題して、「ロコトレ(ロコモーショントレーニング)」「サルコペニア体操」「フレイル予防」について解説します。内容は11月3日(火・祝)にオンラインで開催された2020丸竹夷オンライン祭りで講演したものです。採録記事として全4回の掲載を予定しています。本記事は第1回となります。   要介護・要支援の原因となる運動器に関わる疾患 65歳以上の介護が必要になった原因で最も多いのは脳血管疾患、いわゆる脳卒中であり脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血になります。全体の割合としてはそれより少ないものの、骨折や転倒、あるいはその他の関節疾患など「運動器」にまつわる疾患を原因とする方も一定割合(男性:10.7%、女性29.3%・図より)いらっしゃり、特に女性の場合はおよそ3分の1が運動器にまつわる疾患が原因と言われています。このグラフは「要介護※1」に関するデータですが、「要支援※2」の原因では運動器に関わる疾患が最も大きな割合を締めています。「運動器」とは、身体を動かすために関わる組織や器官のことで、骨・関節・筋肉・靭帯・腱・神経などから構成されています。 ※1:要介護: 日常生活上の基本的な動作も、自分で行うことが困難であり、何らかの介護を要する状態のこと。例えば、お風呂の時に身体を自分で洗えないために入浴介助が必要な状態。「要介護1」「要介護2」「要介護3」「要介護4」「要介護5」の5段階で、要介護5が最も介護を必要とする段階。 ※2:要支援: 日常生活上の基本的な動作は、ほぼ自分で行うことが可能であるが、日常生活動作の介助や現在の状態の防止により要介護状態となることの予防のために何らかの支援を要する状態のこと。例えば、入浴は自分一人でできるが、浴槽の掃除はできないといった、具体的な生活支援が必要な状態。要支援1、要支援2の2段階。   ロコモティブシンドローム ロコモティブシンドロームとは2007年に日本整形外科学会により提唱された概念です。「運動器の障害のために移動能力の低下を来した状態」のことを表します。日本語名称は「運動器症候群」ですが、やや固い名称ということで、「ロコモティブシンドローム」略称は「ロコモ」と呼ばれています。 主な原因にはこのようなものがあります。 ■加齢 ■運動不足 ■活動量の低下(エレベーターや自動車などの利用) ■過度なスポーツ、無理な姿勢や使いすぎによる怪我や障害 ■肥満、痩せすぎ ■腰や膝などの痛みや不調の放置 ■骨粗鬆症、変形性関節症、変形性脊椎症などの運動器疾患(腰部脊柱管狭窄症) ■外出機会の低下   「外出機会の低下」などもロコモの原因になります。私の専門の整形外科分野の病気では、「変形性関節症」「腰部脊柱管狭窄症」「骨粗鬆症」などの運動器疾患も原因となっています。   ロコモの原因となる疾患①  変形性関節症 長年の使用により関節が老化する現象で、全身どこの関節でも発生します。代表的なのは、体重のかかる膝・股関節など下肢の関節に多く起こるものですが、上肢(手)では指に多く起こります。この疾患は、長年の使用で骨がすり減り、関節のすきまが小さくなってしまいます。やがて軟骨が減ると軟骨下の骨が変形して破壊されてしまいます。 膝の場合は「変形性膝関節症」と言います。膝関節は、身体のなかでも非常に可動域が大きく0~約140度まで曲がります。さらに普段から体重の数倍の荷重を支えています。平地を歩く時で体重の約4倍、階段などの下りでは約7倍の荷重を支えています。膝関節は子供の頃はO脚で、大人になるときれいなX脚になります。 ところが歳を重ねると長年の使用によりO脚になってしまいます。画像は右ひざを正面から見たレントゲン画像です。正常時(画像左)は外側も内側も均等に隙間が空いていますが、高齢期(画像右)では内側の隙間が完全に埋まっていることがわかります。こうなると骨同士が当たり、かなりの痛みが生じます。これが変形性膝関節症です。   ロコモの原因となる疾患② 腰部脊柱管狭窄症 画像はMRI画像で、縦切りに脊椎を切ったように見えています。白く映っているのは水分を多く含むことを示しています。椎間板はもともと弾力性があり、水分が多いため正常時(画像左)はこのように白く映る。ところがご高齢になると椎間板に水分が減り、真っ黒に(画像右)写ります。背骨の神経は頭の脳と同じように脊髄液に浮かぶように通っています。脊椎などに圧迫されるとこの通り道が狭まり、なんとかがんばって活動するようになります。 この疾患の最も特徴的な症状は間欠性跛行(かんけつせいはこう)。車の間欠ワイパーはイメージができますでしょうか。動いては止まり、動いては止まります。間欠性跛行のイメ―ジはまさにその通りです。腰部脊柱管狭窄症では歩けます。歩けますが、100m、200mと歩き出すと急に足にしびれや痛みが出て休まなくてはならなくなります。ところが休むとまた歩けるようになる。歩き出すとまた歩けなくなる。このような症状が間欠性跛行であり、腰部脊柱管狭窄症の代表的な症状です。   ロコモの原因となる疾患③ 骨粗鬆症 骨がもろくなり、骨折のリスクが強くなります。 基本的に骨粗鬆症だけでは、特に痛みなどの症状はありません。しかし、特に骨折等がなくても背中に痛みが出る方がいます。これは粗くなった骨がちょっとしたことで、レントゲンに写らないような細かい骨折(微小骨折=マイクロフラクチャー)をした場合などに起こります。 骨粗鬆症が原因になる代表的な事例に「四大骨折(高齢者に多い4つの骨折)」があります。 ■大腿骨折近位部骨折 転倒により起こることが多い股関節のつけ根の骨折 ■脊椎圧迫骨折 尻もちをつくなどして起こることが多い骨折 ■橈骨遠位端骨折(Colles骨折) 転倒して手をついた時に起こることが多い手首の骨折 ■上腕骨近位端骨折 転倒して肩をうつなどして起こる肩などの骨折   なかでも代表的なものが「大腿骨折近位部骨折」「脊椎圧迫骨折」となります。いずれも治療のために手術、ギブス、コルセットなどで動きが制限され、ロコモの原因になってしまいます。このような疾患やケガなどには十分注意していただきたいなと思います。   ロコモーショントレーニング(通称:ロコトレ) 日本整形外科学会が提唱されている「ロコモーショントレーニング(以下、ロコトレ)」があります。内容は「片脚立ち」「スクワット」「ヒールレイズ」「フロントランジ」で構成されています。まずは「片脚立ち」と「スクワット」に取り組むことで、体幹と下肢をある程度鍛えられるとされています。 片脚でしっかりと体を支えるということが体幹を鍛えることになりますし、何よりいつでもどこでも簡単に取り組めるということもポイントです。 アスリートが行うスクワットより簡単なものです。膝が前にでないよう、お尻を少し後ろに引くように身体を沈めて立ちます。少し筋肉が弱い方は、椅子や机を置くなどして、いざという時に体を支えられるように取り組んでいただきたいと思います。 このような「片脚立ち」「スクワット」に取り組んでいただくことでロコモ予防につながると思います。   【参考】ロコモONLINE(日本整形外科学会 ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト)はこちら   第2回 サルコペニア・フレイル編はこちら ■解説 三橋尚志 Takashi Mitsuhashi ■役職等 京都大原記念病院 副院長 京都大原記念病院グループ 医療連携室 室長 一般社団法人 回復期リハビリテーション病棟協会 会長 ■資格等 日本リハビリテーション医学会指導医 日本整形外科学会指導医

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初リモート開催!京都第二赤十字病院との症例報告会を開催しました。

京都第二赤十字病院(第二日赤)と京都大原記念病院グループの症例報告会が10月28日、第二日赤とグループ3会場をウェブで結んで開催された。両院合わせて約120人の参加があった。会は、発症後の急性期の治療に当たる第二日赤と、その後のリハビリテーションを担う同グループ(京都大原記念病院、京都近衛リハビリテーション病院、御所南リハビリテーションクリニック)が、連携して診た患者様の経過について理解を深める狙いで毎年開いている。今年は密集による新型コロナウイルス感染のリスクを避けるためリモート形式での開催となった。 永金義成・第二日赤脳神経内科部長が司会を務め、垣田清人・京都大原記念病院院長が開式あいさつを行った。 一例目は「回復期病棟で精神症状が悪化した頭部外傷後高次脳機能障害の事例」と題して京都大原記念病院の大道卓摩医師らが発表。失語症、注意障害、記憶障害を呈した50代女性が、回復期リハビリテーション病棟における多職種協働のアプローチにより一旦改善を認めたが、環境変化等の因子により精神症状の増悪を認め、社会復帰が困難になった事例を、詳細な経過と要因について報告した。 二例目は「早期の高次脳機能障害の改善により独歩で自宅退院に至った症例~コロナ禍で見えた課題」と題し、京都近衛リハビリテーション病院の藤井良憲医師らが発表。60代後半の男性患者は歩行や基本動作が改善し自宅に退院できたものの、コロナ禍にて入院期間に外泊ができず、自宅でのセルフケアの確認など退院後の在宅生活が十分イメージできないといった課題が表出した事例となった。 閉会あいさつでは村上陳訓・第二日赤脳神経外科部長が「来年は(コロナ禍収束により)第二日赤の会場でお待ちします」と語った。  

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【Press Release】リハビリテーション医療のツールとして農業の有効性検証へ グリーン・ファーム・リハビリテーションに関する連携協定書を締結 京都大原記念病院×京都府立医科大学×タキイ種苗

【本件の要点】 ・患者の社会復帰を支援する「回復期リハビリテーション」を担う京都大原記念病院では、2015年から敷地内の農園(約2,000㎡)で農作業に関わる全ての工程をリハビリテーションに応用。 ・京都の病院、大学、企業が連携し、リハビリテーション医療のツールとして有効であるという科学的エビデンスを示すことを目指し三者の連携協定を締結。 ・グリーン・ファーム・リハビリテーションは医療法人社団行陵会の登録商標(登録第5953006号)。 【本件の概要】 11月 1 日、 京都大原記念病院グループ(医療法人社団 行 陵会 理事長 児玉博行、以下、 同院)と 、京都府公立大学法人 京都府立医科大学( 学長:竹中洋 、以下、府立医大 )、及びタキイ種苗株式会社 代表取締役社長:瀧井傳一、 以下、タキイ種苗 )と、「グリーン・ファーム・リハビリテーション ® に関する連携協定書(以下、協定)」 を締結し ました 。 本協定は患者の社会復帰に向けた回復期リハビリテーションを担う同院 で、約 2,000 ㎡の農園をフィールドに 、農業をリハビリテーションプログラムの一環として取り組む「グリーン・ファーム・リハビリテーション ® (以下、GFR )」の 有効性を検証するにあたり 、 三者が 相互に協力し、成果を共有していくことを目的としています。 GFR は、リハビリテーション 訓練プログラムの一環として 2015 年から活動を本格化しました。 同院 敷地内の農園(約 2,000㎡) で農地に関わる全ての 工程 をリハビリテーションに応用して取り組みを重ね、また、リハビリテーション医療の有効なツール となることを期待し、府立医大の指導のもと研究活動 も 続けています。 また、農作業の指導については、農園のデザインや品目・品種の選定、栽培管理全般をタキイ種苗が指導に当たっています。 農林水産省の「農業と健康についてのエビデンス把握手法等調査報告書(2012 )」によると 農作業と健康に関する研究はいくつかありますが、客観的にエビデンスを検証しようとする研究は非常に少ないと され ています。 本協定の締結により、三者の資源や機能の活用を 図り、 科学的エビデンスを示すことを目指します。   ■詳しくはプレスリリースをご覧ください

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医療関係の皆さまへ「第 4 回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会」開催のご案内

御所南リハビリテーションクリニックでの外来診察にご協力をいただいている佐浦隆一先生(大阪医科大学 リハビリテーション医学教室 教授)が大会長を務める「第 4 回日本リハビリテーション医学会 秋季学術集会」が神戸で開催されます。今回は学術集会会場(ライブ)とウェブ会場(オンライン)を組み合わせたハイブリッド開催となります。京都大原記念病院グループからも講演、セミナーで登壇予定です!ご興味のある方(医療関係者)は大会ウェブサイトをぜひご覧ください。   【 学会概要 】 テーマ:リハビリテーション医学の守 破 離 大会長:佐浦 隆一 (大阪医科大学 総合医学講座 リハビリテーション医学教室 教授) 日程:2020 年 11 月 20 日(金)~11 月 22 日(日) 会場:神戸国際会議場ほか 学会webサイト:https://site2.convention.co.jp/jarm04a/   【 グループ職員の登壇予定 】 ■講演 三橋尚志(京都大原記念病院 副院長) 「回復期リハビリテーション病棟 の課題と今後について」   毛利弘貴(京都大原記念病院 作業療法士) 「農作業とリハビリテーション医療の効果 ~農作業をどのようにリハビリテーション医療に結びつけるか~ 」   土井博文(京都大原記念病院グループ 医療連携室 理学療法士/介護支援専門員  「生活期のリハビリテーション医療における現状と課題」   ■シンポジウム 「生活期の活動支援とリハビリテーションマネジメント・プランニング」 児玉万実(御所南リハビリテーションクリニック 院長)座長 渡辺智子(居宅介護支援事業所 博寿苑 介護支援専門員/作業療法士)シンポジスト

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【第十七報】緊急事態宣言解除後の対応について

2020年7月6日(木)12:00 これまで関係の皆さまに多くのご協力をいただき、感染者が発生することなく経過することができております。ご協力いただいている全ての皆さまに感謝申し上げます。 京都大原記念病院グループでは緊急事態宣言の解除を受けた対応方針を以下の通り決定いたしました。6月23日(火)から、以下の通り、現行の感染予防策の「継続」を基本に一部の制限を追加緩和いたします。ただし、今後の情勢により急きょ変更する場合がありますので予めご了承ください。変更が生じた場合は速やかにこちらでご案内いたします。 今後の方針は情勢を踏まえて段階的に判断して参ります。引き続き、関係の皆さまにはご迷惑をおかけしますが、ご理解、ご協力のほどお願い申し上げます。   緊急事態宣言解除を受けた対応方針    実施日: 2020年6月23日(火)〜 ※6月8日(月)に実施した内容(こちら)を基本に、一部制限を追加緩和いたします。ただし、今後の情勢により急きょ変更する場合がありますので予めご了承ください。(画像をクリックすると大きく表示されます) ※6月25日(木)一部施設の面会事前予約に関するお問い合わせ、申し込みの受付時間を変更しました。 ※7月6日(月)一部首都圏からのご面会について追記しました。     実施中の感染拡大予防対策 ■スタッフ全員を対象とした、出勤日毎日の体調確認[実施]3月1日(日)~ ■1日3回以上の換気 [実施]3月19日(木)~ ■シャトルバスの環境衛生の徹底 [実施]4月2日(木)~ ■大原井出ゾーン施設における通所サービス利用者の利用エリア制限[実施]4月6日(月)~ ■シャトルバスの減便(時刻表はこちら)[実施]4月9日(木)~ ■体調管理における自宅待機の基準を厳格化[実施]4月18日(土)~ これまでの対応状況について詳しくはこちら   マスクについて 未だ安定供給とは言えない状況であることから、「呼吸器症状のある方」「医療行為(処置など)の感染防御策として必要な場合」など優先順位に基づき使用しております。あらかじめご了承ください。また、この度のマスク不足に際し、患者様、ご利用者、ご家族、関係団体などからたくさんの貴重なマスクを寄贈いただきました。厳しい環境下での温かなご支援に対し、スタッフ一同大変勇気づけられました。心よりお礼申し上げます。   新型コロナウイルス(COVID-19)関連 _参考情報 [相談の目安] 帰国者・接触者相談センター等にご相談いただく際の目安として、少なくとも以下の条件に当てはまる方は、すぐにご相談ください。 1.息苦しさ(呼吸困難)、強いだるさ(倦怠感)、高熱等の強い症状のいずれかがある場合 2.重症化しやすい方(※)で、発熱や咳などの比較的軽い風邪の症状がある場合 ※高齢者をはじめ、基礎疾患(糖尿病、心不全、呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患など)など)がある方や透析を受けている方、免疫抑制剤や抗がん剤などを用いている方 3.上記以外の方で発熱や咳など比較的軽い風邪の症状が続く場合 (症状が4日以上続く場合は必ずご相談ください。症状には個人差がありますので、強い症状と思う場合にはすぐに相談してください。解熱剤などを飲み続けなければならない方も同様です。)   [相談窓口] 厚生労働省電話相談窓口(web) 9時~21時(土日・祝日も実施) 0120(565)653   京都市 電話相談窓口(web) 土・日・祝日を含む24時間 075(222)3421   京都府 電話相談窓口(web) 平日・土・日・祝日 24時間対応 075(414)4726   感染予防・熱中症予防のお願い 新型コロナウイルス(COVID-19)等の感染症対策は「かからない」「うつさない」ことが大切です。こまめな手洗い、咳エチケット、正しいマスク着用や3密(密集、密接、密閉)を避けて行動しましょう。また今夏は新しい生活様式を踏まえた熱中症予防も意識して行動しましょう。 出典:首相官邸ホームページ(http://www.kantei.go.jp/jp/content/000059525.pdf)   出典:首相官邸ホームページ(https://www.kantei.go.jp/jp/content/000061868.pdf)   出展:環境省熱中症予防情報サイト(https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/20200526_leaflet.pdf) 新しい生活様式の実践 ご自身や、周りの方、そして地域を感染拡大から守るため、それぞれの日常生活において、ご自身の生活に合った「新しい生活様式」を実践していただければ幸いです。 出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html)   上記内容は2020年7月6日(月)12:00時点の情報です。今後も厚生労働省等から発表される最新情報等に基づき対応いたします。   なお、更新情報がある場合には当ページでご案内いたします。ます。情報は随時更新・ご案内して参ります。ご迷惑をおかけしますが、皆様のご理解・ご協力いただきますようお願い申し上げます。   【過去の対応状況】 第十六報(こちら)2020年6月25日(木)12:00時点 第十五報(こちら)2020年6月22日(月)12:00時点 第十四報(こちら)2020年6月5日(金)12:00時点 第十三報(こちら)2020年6月1日(金)12:00時点 第十二報(こちら)2020年5月22日(金)12:00時点 第十一報(こちら)2020年5月13日(水)17:00時点 第十報(こちら)2020年5月11日(月)9:00時点 第九報(こちら)2020年5月7日(木)12:00時点 第八報(こちら)2020年4月18日(土)18:00時点 第七報(こちら)2020年4月6日(月)12:00時点 第六報(こちら)2020年4月2日(木)12:00時点 第五報(こちら)2020年4月1日(水)12:00時点 第四報(こちら)2020年3月19日(木)17:00時点 第三報(こちら)2020年3月11日(水)9:00時点 第二報(こちら)2020年2月25日(火)19:00時点 第一報(こちら)2020年2月21日(金)17:00時点   京都大原記念病院グループ 感染対策委員長 2020年7月6日(月)12:00

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【第十六報】緊急事態宣言解除後の対応について

2020年6月25日(木)12:00 これまで関係の皆さまに多くのご協力をいただき、感染者が発生することなく経過することができております。ご協力いただいている全ての皆さまに感謝申し上げます。 京都大原記念病院グループでは緊急事態宣言の解除を受けた対応方針を以下の通り決定いたしました。6月23日(火)から、以下の通り、現行の感染予防策の「継続」を基本に一部の制限を追加緩和いたします。ただし、今後の情勢により急きょ変更する場合がありますので予めご了承ください。変更が生じた場合は速やかにこちらでご案内いたします。 今後の方針は情勢を踏まえて段階的に判断して参ります。引き続き、関係の皆さまにはご迷惑をおかけしますが、ご理解、ご協力のほどお願い申し上げます。   緊急事態宣言解除を受けた対応方針    実施日: 2020年6月23日(火)〜 ※6月8日(月)に実施した内容(こちら)を基本に、一部制限を追加緩和いたします。ただし、今後の情勢により急きょ変更する場合がありますので予めご了承ください。(画像をクリックすると大きく表示されます) ※6月25日(木)一部施設の面会事前予約に関するお問い合わせ、申し込みの受付時間を変更しました。     実施中の感染拡大予防対策 ■スタッフ全員を対象とした、出勤日毎日の体調確認[実施]3月1日(日)~ ■1日3回以上の換気 [実施]3月19日(木)~ ■シャトルバスの環境衛生の徹底 [実施]4月2日(木)~ ■大原井出ゾーン施設における通所サービス利用者の利用エリア制限[実施]4月6日(月)~ ■シャトルバスの減便(時刻表はこちら)[実施]4月9日(木)~ ■体調管理における自宅待機の基準を厳格化[実施]4月18日(土)~ これまでの対応状況について詳しくはこちら   マスクについて 未だ安定供給とは言えない状況であることから、「呼吸器症状のある方」「医療行為(処置など)の感染防御策として必要な場合」など優先順位に基づき使用しております。あらかじめご了承ください。また、この度のマスク不足に際し、患者様、ご利用者、ご家族、関係団体などからたくさんの貴重なマスクを寄贈いただきました。厳しい環境下での温かなご支援に対し、スタッフ一同大変勇気づけられました。心よりお礼申し上げます。   新型コロナウイルス(COVID-19)関連 _参考情報 [相談の目安] 帰国者・接触者相談センター等にご相談いただく際の目安として、少なくとも以下の条件に当てはまる方は、すぐにご相談ください。 1.息苦しさ(呼吸困難)、強いだるさ(倦怠感)、高熱等の強い症状のいずれかがある場合 2.重症化しやすい方(※)で、発熱や咳などの比較的軽い風邪の症状がある場合 ※高齢者をはじめ、基礎疾患(糖尿病、心不全、呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患など)など)がある方や透析を受けている方、免疫抑制剤や抗がん剤などを用いている方 3.上記以外の方で発熱や咳など比較的軽い風邪の症状が続く場合 (症状が4日以上続く場合は必ずご相談ください。症状には個人差がありますので、強い症状と思う場合にはすぐに相談してください。解熱剤などを飲み続けなければならない方も同様です。)   [相談窓口] 厚生労働省電話相談窓口(web) 9時~21時(土日・祝日も実施) 0120(565)653   京都市 電話相談窓口(web) 土・日・祝日を含む24時間 075(222)3421   京都府 電話相談窓口(web) 平日・土・日・祝日 24時間対応 075(414)4726   感染予防・熱中症予防のお願い 新型コロナウイルス(COVID-19)等の感染症対策は「かからない」「うつさない」ことが大切です。こまめな手洗い、咳エチケット、正しいマスク着用や3密(密集、密接、密閉)を避けて行動しましょう。また今夏は新しい生活様式を踏まえた熱中症予防も意識して行動しましょう。 出典:首相官邸ホームページ(http://www.kantei.go.jp/jp/content/000059525.pdf)   出典:首相官邸ホームページ(https://www.kantei.go.jp/jp/content/000061868.pdf)   出展:環境省熱中症予防情報サイト(https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/20200526_leaflet.pdf)   上記内容は2020年6月25日(木)12:00時点の情報です。今後も厚生労働省等から発表される最新情報等に基づき対応いたします。   なお、更新情報がある場合には当ページでご案内いたします。ます。情報は随時更新・ご案内して参ります。ご迷惑をおかけしますが、皆様のご理解・ご協力いただきますようお願い申し上げます。   【過去の対応状況】 第十五報(こちら)2020年6月22日(月)12:00時点 第十四報(こちら)2020年6月5日(金)12:00時点 第十三報(こちら)2020年6月1日(金)12:00時点 第十二報(こちら)2020年5月22日(金)12:00時点 第十一報(こちら)2020年5月13日(水)17:00時点 第十報(こちら)2020年5月11日(月)9:00時点 第九報(こちら)2020年5月7日(木)12:00時点 第八報(こちら)2020年4月18日(土)18:00時点 第七報(こちら)2020年4月6日(月)12:00時点 第六報(こちら)2020年4月2日(木)12:00時点 第五報(こちら)2020年4月1日(水)12:00時点 第四報(こちら)2020年3月19日(木)17:00時点 第三報(こちら)2020年3月11日(水)9:00時点 第二報(こちら)2020年2月25日(火)19:00時点 第一報(こちら)2020年2月21日(金)17:00時点 京都大原記念病院グループ 感染対策委員長 2020年6月25日(木)12:00

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