一杯のスープにこめられた想い
7月のある日の昼食。ジャガイモの冷製スープ“ビシソワーズ”をお出ししました。この一杯には、実はいろんな想いがこめられています。
主な材料の“ジャガイモ”は畑で獲れたもの。ただ単に畑で獲れたのではなく、グリーン・ファーム・リハビリテーションⓇの活動で患者様に収穫していただいたものです。この意味を、私たちは大切にしたいと思っています。
この活動を病院という一つの社会で取り組む「社会活動」と捉えると、その成果が誰かのもとに届く瞬間には、とても意味があると思うのです。私たちが常に大切にするのは、「退院後の生活ができる限りその人らしいものであるように」という想い。畑の野菜は形や大きさが不揃いで、調理がちょっと難しいこともあります。でも、この活動の持つ意味を共有してチームで準備を進めました。
収穫してから提供するまでの期間、ポスターや収穫物をディスプレイ展示するなどして、私たちが大切にしたいこの活動の意味をお伝えしてきました。少し届いたのか、患者様からは「いつもよりも食欲が出る!」という嬉しい感想が聞かれました。準備に関わったスタッフにとっては本当に励みになるお声でした。
今回は職員食堂でも同じスープを用意し、アンケートを実施しました。畑の活動に参加したことがなかった職員からも、「(活動風景のポスターを見て)患者様も職員も良い笑顔だったのが良かった」「活動の目指すところが分かった!」「患者様や同僚とも畑の話をしてみようと思う」などの声が聞かれました。また少し、活動の輪が広がりました。
今年度は毎月、お食事として提供できる見通しになりました。次は、キュウリやトマトです。活動に込める想いを大切に、患者様と、職員が心の通うみんなの活動として高めていきたいと思います。
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