農業とリハビリ 

こだま文様umebachi 大原だからできること

京都大原記念病院が位置する京都市左京区「大原」は、観光客にも人気の高い三千院を中心に観光地としてにぎわっているものの、現在は地域の高齢化率が45%を超える水準となり活力低下に悩んでいます。 しかし、市街地から約15 分の距離に位置しながら、これほど自然に恵まれた地域は他になく、大きな地の利となっています。 地の利を生かした身体的機能改善手段としての確立を目指しグリーン・ファーム・リハビリテーション®を実施しています。

大原の自然豊かな環境を最大限に活かす

患者様が自家菜園に足を運びやすくなるよう、タキイ種苗株式会社にご指導いただき「最後まで栽培が継続し、確実に収穫できること」を目指し、環境づくりに取り組んでいます。

こだま文様umebachi 実際に工夫している項目事例

      車いすの方の作業も想定し、全道幅を1.2~1.5m確保する。
      水はけをよくするために畝を高くする。畝溝をつくらないことで、車いすでも収穫物により近寄ることができるようになる。
      自家菜園の周囲に排水路を堀り、全体の水はけをよくする。
      視力の低い患者様が”通路”と”畝”をわかりやすくするために、通路に貼るアグリシートを一般的な「黒色」から「白色」に変更する。
      凹凸のある通路を車いすなどですれ違うのは大変なので、自家菜園の出入口を2カ所以上設置し周遊しやすいようにする。

そもそも農作業はヒトの健康(mental / physical)によい効果があると言われています。 専門家の指導に基づき、車いす通行なども想定して工夫しながら環境づくりしています。 退院後に農作業を行う目標を有した患者様の訓練としてだけではなく、高次脳機能障害のある患者様の心理面・情緒面の賦活、また不整地での立位バランス訓練などにも活用しています。 今後はこの取組に関する医学的エビデンスを蓄積し、患者様の「復権」に向けてあくなき挑戦を続けます。