活動紹介

1年間の活動紹介

マメの収穫からシーズンスタート!

「スナップエンドウ」「キヌサヤ」「ウスイエンドウ」など、豆類の収穫からシーズンがスタートします。前年秋に種まきをし、寒い冬を乗り越えた豆たちは、鮮やかなグリーンがとても美しく、味も濃厚です。
支柱やネットに沿って実るので、屈むことが難しい方や、車椅子の方(※)でも収穫作業に参加しやすいのが特徴です。
※農園は、車椅子でも走行しやすいよう、全ての通路にシートが敷いてあります!

「ぷっくり膨らんできたなあ!」「これはまだかな」目で見る。手で触れる。体を伸ばしてぐるりと見渡す。狙い定めたものを指でつまむ。手首をひねって収穫する。ひとつひとつのプロセスに目的意識をもって取り組んでいただきます。

農園の映えスポット「グリーントンネル」

農園の最盛期は夏。しかしながら、厳しい暑さの日もあり、外での活動がしづらい季節でもあります。そこで登場したのが「グリーントンネル」。

「キュウリ」や「カボチャ」「ゴーヤ」など、ツルを伸ばして成長する野菜たちを、アーチ状の支柱に沿わせて育てます。グングン成長する夏野菜たちは、あっという間に美しい緑のトンネルを作ってくれます。トンネルの中は涼しい上に、見た目にもインパクトがあるため、毎年人気のスポットとなっています。空中にぶら下がる大きなカボチャは、とても見ごたえがありますよ!

大原の夏といえば「赤シソ」の時期でもあります。大原の名産品でもある「しば漬け」に欠かせない材料の「赤シソ」は、香り・発色とも非常に高い評価を得ており、遠方からわざわざ買い求めに来る人もいるほどです。当院の農園でも毎年育てています。
茎から葉を摘み取る作業は、暑い夏でも室内でできるリハビリとして人気です。摘み取った葉は、毎年ジュースやゼリーにしてお食事の際に提供しています。

掘って楽しい、食べて楽しい「サツマイモ」

秋といえば「サツマイモ」!サツマイモの収穫は毎年大盛り上がりです。「大きいのとれた!」「こっちはモグラに食べられてるわ」楽しそうな声が飛び交います。膝を曲げて屈む。土の上で踏ん張る。前かがみで土を掘る。サツマイモが折れないように力加減をする。掴んで抜き取る。芋掘りは、全身を使ったリハビリです。

収穫したサツマイモは、ポタージュスープや大学芋などに美味しく調理され、グループ内施設の患者様、ご利用者のみなさんにお楽しみいただきます。泥を落として洗ったり、皮を剥く作業にも取り組んでいただきました。参加した患者様からは「これ私が土から掘って、皮むいたんやで!」と、とても楽しそうに話してくださりました。

サツマイモは食べる以外にも楽しみがあります。病棟でのレクリエーションとして、芋ばんを作成し、年賀状やクリスマスカードを作りました。

秋の楽しみは、野菜だけではありません。一面に色とりどりのコスモスが広がります。患者様がお散歩ついでに花をつんでお部屋に飾られたり、職員が休憩に訪れたりと、憩いの場所になっています。

冬の風物詩「大根焚き」

冬の収穫物は「ダイコン」「ニンジン」「カボチャ」など根菜類が中心です。地域の行事「大根焚き(※)」にあやかり、節分の行事食として農園のダイコンを炊いてお出ししています。
※大原三千院では、無病息災・開運招福を願って、毎年2月の初午に合わせて大根焚きの無料接待があります

屋外に出る機会が減るこの時期は、屋内で「芽キャベツ」の収穫を行います。茎から実をもぎ取る時のパキッとした感触が楽しく、患者様に人気の作業です。