ヒマラヤの国ブータンへ届く「農リハ」の知見 ―BSF・FAOが京都大原記念病院を視察
ブータン脳卒中財団(BSF)、国際連合食糧農業機関(FAO)アジア太平洋事務所から、京都大原記念病院が取り組むグリーン・ファーム・リハビリテーション︎(GFR)の視察に来院。京都大原記念病院、タキイ種苗株式会社指導員と農業とリハビリテーションの可能性について意見を交わしました。
南アジアのヒマラヤ山脈東部に位置するブータン。同国では近年脳卒中患者が増加傾向にあり、国内の感染症以外の死因で第一位(約28%)にのぼる社会課題となっています。BSFは、そうした背景から脳卒中の啓発や、手術など医療行為以外のリハビリテーションの提供、経験者の生計に役立つ技能習得支援を主たる事業として活動。現在はFAOとの連携のもと、同国東部に位置するモンガル県で、農業活動をリハビリテーション、技能開発及び生計向上の機会と組み合わせた包摂的な「農業療法・リハビリテーションモデル」の試行に向けた検討を進めておられます。同地域の生計約45%を支える農業と連携することで、支援対象者と地域を繋ぐコミュニティの「リビルド(再構築)」も目指すプログラムです。
当日は、両団体から活動の紹介を受けた後、当院のGFRについて意見交換。リハビリテーション治療として活用する上での品種の選び方、管理の方法、今後の意見交換・技術的連携の可能性など幅広い意見が交わされました。
今回の来訪は、昨年11月にBSFが開催した「Farming for Recovery:Agriculture Therapy in Stroke Rehabilitation(脳卒中患者の農業リハビリテーション)」でGFRの活動紹介したことがきっかけ。療法士の資格や医療提供の仕組みなど、同国と日本の医療事情はまるで異なる中でも、双方に気づきのある意見交換となりました。
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