チーム力。
【Team Power】

多職種が横断的に関わる
入院生活は、24時間全てが
リハビリテーション

患者様一人一人に、多職種がチームで向き合う
リハビリテーション医療

医師を中心に、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、介護職、管理栄養士、医療ソーシャルワーカー等の多職種で構成されたチームが、家族様と協力して患者様と向き合います。全ての取り組み、患者様の退院後の生活がその人らしい生活であるように、「(患者様の)自立支援」「(家族様の)介護負担の軽減」「(患者様・家族様の)安心の提供」という当院が掲げる3つの目的につながっています。

多職種のチーム医療

こだま文様umebachi チームの司令塔となる医師が、
様々な情報から適切に判断

全ての情報を集約し、判断するのがチームの司令塔である医師。チームとの密なコミュニケーションに基づき、患者様、家族様を交えたカンファレンス※を運営し、意向や状態を共有しながら判断します。

point カンファレンスとは?

治療やリハビリ訓練の方針等について協議する場。院内多職種でのチームカンファレンス、または患者様・家族様を交えた定期カンファレンス等、 目的や時期に合わせて開催します。当院では、入院時、入院中は凡そ1ヶ月毎、退院時などに実施しています。

こだま文様umebachi セラピスト体制

京都大原記念病院には約190名(グループ総勢301名:2022年4月現在)の理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が在籍し、365日体制で医師の指示に基づき1日最大3時間マンツーマンで運動機能や言語機能等のリハビリを実施しています。

在籍するチームメンバー

こだま文様umebachi 体力が必要なリハビリを栄養面からサポート

リハビリには体力を要します。適切な栄養管理は効果的にリハビリを実施するうえで大切な要素です。管理栄養士が中心となって食事の形態、エネルギー量やボリュームを個々にあわせて栄養面をサポートします。

食事の例

食事の例2

1日の過ごし方

24時間365日 入院生活全てがリハビリテーション

安心して退院後の生活を送っていただくためには、食事、入浴、着替えといった生活場面での能力向上が重要です。

その意味で、1日最大3時間のリハビリ訓練だけでなく残りの21時間の病棟生活も含めた24時間365日すべてがリハビリです。病棟レクリエーションなどもリハビリ以外の時間を充実させる環境づくりの一環です。

一日の流れ

病棟では看護師や介護職を中心に、病棟生活での実践をサポートします。また突然の病気を理由にリハビリに励まれる患者様の不安に寄りそって安心してリハビリに取り組んでいただける環境を整えます。

一緒に楽しく工作

日常のサポート

入院から退院まで

能力と実践を捉えて

入院時に編成されたチームが、退院まで定期的にチーム内、もしくは患者様、家族様を交えてカンファレンスを実施します。各専門職の目線で得た情報を共有しながら、入院計画に反映します。訓練を通じて「できる」ようになったこと(≒能力)を、どのように病棟生活で実践「している」か(≒実践)を捉え、退院後の生活を見据えた入院生活が進みます。

退院の時期が決まってくると、家屋評価などを通じて生活環境を共有し、ご状態に合わせて自宅改修や生活上の動きの工夫などについてご提案します。

退院後の自主トレーニングも大切です。入院生活中に取り組む、密度の高いリハビリ訓練を自宅で継続することは難しいですが、実生活を迎えるうえで課題となる症状に適した個別の自主トレーニングメニューをご提案します。

入院生活は単に身体機能の回復を目指すのではなく、すべて患者様の退院後の生活がより豊かなものとすることを目標に進みます。様々な医療専門職がより生活に踏み込んだ関わりを持ち、多角的に状態や意向を捉えて、当院が掲げる「自立支援」という理念を真にするものと捉えて日々取り組んでいます。