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ドクター登場!岩村優美医師(循環器内科)「高血圧」

今春、着任された京都大原記念病院の岩村優美(循環器内科)のコラムをご紹介します。

高血圧

内科を受診する患者様に多い疾患のひとつが高血圧です。現在、日本において高血圧の方は1000万人を超え、年齢共にその有病率は増加することが知られています。日本人は塩分の多い食事を摂取する習慣が根付いており国民病とも言えるでしょう。

 

高血圧の多くは生活習慣や遺伝要因による発症する本態性高血圧ですが、中には他の疾患が原因で血圧が上昇する二次性高血圧があります。高血圧患者様の1割程度が二次性高血圧と言われていますが、実際に診断されている患者様はそれよりも少ないのが現状です。二次性高血圧は、その原因となる疾患に対する治療を行うことで高血圧や高血圧に伴う合併症が改善したり、予防できる可能性があります。高血圧は長期間治療を続ける必要がある生活習慣病です。そのため初期に二次性高血圧を発見し治療することが重要です。

 

二次性高血圧には、原発性アルドステロン症や褐色細胞腫などの内分泌疾患、腎血管性高血圧などの血管疾患、睡眠時無呼吸症候群などがあります。

次のような場合、特に二次性高血圧の可能性を考えます。

①若い頃に発症する高血圧

②急速に進行したり、複数の薬剤を内服してもコントロールが難しい高血圧

③血液の中のナトリウムやカリウムなどの電解質異常を伴う高血圧

④心肥大や腎障害などの臓器障害の進行が早い高血圧

 

特に原発性アルドステロン症については潜在患者が多いことが言われています。原発性アルドステロン症は血圧を調整するホルモンのひとつであるアルドステロンが過剰に作られることによって高血圧になる病気です。アルドステロンはナトリウム(=塩分)の排泄を抑えることで体液量を増やし、血圧を増加させるホルモンで、腎臓の上の方にある副腎という小さな臓器から分泌されます。原発性アルドステロン症を起こす疾患としてアルドステロンを過剰に産生する良性腫瘍が副腎にできるアルドステロン産生腺腫と、アルドステロンを産生する細胞が副腎で過剰に増える特発性アルドステロン症があります。原発性アルドステロン症は本態性高血圧より心筋梗塞、脳卒中などの合併症が多く、糖尿病や睡眠時無呼吸症候群を合併しやすいことも知られています。

診断にはアルドステロンやレニンといった血液中のホルモンを調べ、疑わしい場合は専門医療機関でカテーテルやCTなどの検査などを行います。治療は腺腫の場合手術が検討されます。特発性アルドステロン症の場合は内服でコントロールします。

若い頃から血圧が高い、3種類以上の降圧薬を飲んでいるといった場合、かかりつけ医に相談してみてはいかがでしょうか。

 

【Profile】

岩村優美(いらむらゆみ)

日本内科学会 認定医

日本循環器学会 認定医

日本内科学会総合内科 専門医

 

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